アディダスより新作のランニングシューズが発売されましたが、その中でも「アディゼロボストン10」の大幅なモデルチェンジが話題となっています。
今回は「アディゼロボストン10」の変更点についてまとめました。
アディゼロボストン10の特徴と変更点
ターゲットはフルマラソン完走~サブ4狙い
これまでの「アディゼロボストン」シリーズはフルマラソン完走~サブ4狙いの初中級者をターゲットとしていました。前作まではクッション性、サポート性、反発性のバランスが良く、アディゼロジャパンでは脚がもたないけど記録は狙いたいランナーの痒い所に手の届くシューズでした。
新作は前作と別物と言っていいほどの変更が加えられていますが、これまでのターゲットも守備範囲内になっていると考えます。
ソールが規格限界レベルの厚底に変更
「ボストン10」からソールの厚みが39.8mmと超厚底になりました。
また、ソールの素材についてもこれまでに使用されていた「Boostフォーム」は廃止され、新素材の「ライトストライク」と「ライトストライクプロ」という2種の素材が搭載されています。

Boston10(出展:Adidas.com)

Boston10(出展:Adidas.com)
「ライトストライク」は安定性と反発性を両立した素材で、「ライトストライクプロ」は反発性と軽量性に特化した素材です。
そのため、厚底によるクッション性に加え、ソールの組み合わせによる安定性と反発性の両立が図られています。
5本指カーボンバーを搭載
前足部に5本のカーボンバーが搭載されています。これはエリートモデルの「アディオスプロ」で初めて搭載されたテクノロジーで、前足部の反発性向上と重心移動のアシストの効果が発揮されます。
また、踵部にはナイロン製のプレートが搭載されています。これにより厚底で不安定になりがちな踵の安定性が高くなるため、ヒールストライクの人でも使いやすいと考えます。

出展:Adidas.com

出展:Adidas.com
プレートが前足部と踵部で分かれていることでシューズに屈曲性が生まれ、1枚のフルレングスのプレートに比べて足裏全体への突き上げ感が少なくなる特徴があると考えます。
エリートモデル以外にもカーボン素材が使用されたシューズが主流になってきましたね。
他モデルとの比較
素材としてはアディゼロジャパン6よりも上位
当時に発売された「アディゼロジャパン6」と比較すると、ボストン10の方が厚底で前足部にカーボンバーが搭載されています。「ボストン10」の方が多くのテクノロジーを搭載していますが、オートマチックな走行感が強まり重量も重く(280g,27cm)なるため、好みが分かれると考えます。
エリートモデル「アディオスプロ2」のダウンシフト版か?
「アディオスプロ」と同じく前足部にカーボンバー、踵にプレート、ソールにライトストライクプロを搭載しているため、「アディオスプロ」の練習用や初中級者のレース用に使用できそうです。
アディオスプロはソールが全て「ライトストライクプロ」なのに対し、ボストン10は「ライトストライクプロ」と「ライトストライク」を組み合わせています。

出展:Adidas.com
ライトストライクの方が安定性と耐久性が高いため、アディオスプロと似た走行感でありながら安定性が高く、シューズも長く使用することができます。
大きくモデルチェンジした「ボストン10」気になりますね!
コメント