<レビュー>頂上対決「ボストン、SL2、EvoSL」どれがオススメ?

ランニング

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スペックの違い

スペックは下記の通りです。重量は僅かですが「Boston13」が最も重いです。「SL2」は最もドロップが大きく価格も安いです。ミッドソールに高反発素材「Lightstrike Pro」が100%使用された「Evo SL」が最も高弾性かつ軽量な設計です。

「Boston13」はエリートモデル「AdiosPro4」と同じく「Energy rod 2.0」が採用、「Evo SL」は「Dog born」という短めのプレートが採用、「SL2」はプレート無しの設計ですが、いずれも特段の不安定さやサポート不足は感じません。スペックだけでは「Boston13」のコストパフォーマンスが悪い(SL2、Evo SLが良い)ように感じてしまいます。

項目 Boston13 SL2 Evo SL
重量(27cm) 255g 232g 224g
ソール厚み 30-36mm 26-36mm 32-38.5mm
ドロップ 6mm 10mm 6.5mm
ミッドソール Lightstrike Pro/
Lightstrike
Lightstrike Pro/
Lightstrike
Lightstrike Pro
サポートパーツ Energy rod 2.0 Dog born
アウトソール Continentalラバー/
LIGHTTRAXION
ADIWEAR RUBBER
Continentalラバー/
CLラバー
定価 18,700円 14,300円 19,800円

実際の走行感の違い

筆者の感覚では性能は以下の序列となりました。

項目 Boston13 SL2 Evo SL
反発性(前足部)
反発性(後足部)
足抜け
クッション性
安定性
耐久性

筆者はハイドロップのシューズと相性が悪いようでSL2は走り方に合わなかったのですが、3足の中で低速でも最も楽にスピードが出たのは「SL2」でした。特に踵部からも反発を貰いやすく足を置くだけで勝手にスピードが上がりました。一方で流しやスピードトレーニングでは反応の遅さを感じ、疲労が溜まった状態だと少し硬さを感じました。

そのため、高強度、疲労状態でのワークアウトの頻度が多くない初心者〜サブ3.5ランナー、ヒールフットのランナーに特にオススメです。シリアス・エリートランナーにとってはジョグシューズとしてオススメです。

踏み込んだ時の最大出力・クッション性は「EvoSL」が一番高いと感じました。ラバーが薄めで沈み込みがあるため耐久性と安定性は最上級ではありませんが、レース・高強度練習用としては「Evo SL」が最もオススメです。逆に助力がとても高いため脚作りにはオススメしません。筆者は調子が悪い、温湿度が高い等のマイナス要素のある日でも何とかメニューをこなしたい時のペース走に使用しています。

「Boston13」はロッカーのガイド感が最も強く重心移動がスムーズです。反発を使わなくても推進力を得やすくエコに走りやすいと感じます。他2足と比べると特段の助力は感じませんが、距離走後の足の疲労感は「Boston13」が最も少ないです。オートマチックな助力よりもサポートを求めるランナー、メイン練習用にオススメです。筆者は長めのEペース走によく使用しています。

サイズ感の違い

サイズ感はEvo SL>Boston13>SL2の順に感じました。「Evo SL」は大き目の作りで特に横幅が広めで、ミズノのシューズに近いサイズ感でした。筆者は普段から2サイズで迷いますが小さめのサイズでもゆったりに感じました。反対に「SL2」は細身のため足幅を選ぶと考えます。「Boston13」は標準的なサイズ感で足型を選ばないと考えます。

まとめ

  • 反発性、コストパフォーマンスは「Evo SL」が最高
  • 低速での助力、安さは「SL2」が最高
  • ガイド感、サポートは「Boston13」が最高
  • レース用メインなら「Evo SL」がオススメだが甘えすぎに注意
  • 安価にジョギングが楽しく速くなるのは「SL2」
  • 地脚作りと怪我予防には「Boston13」がオススメ

昨今、似たスペック帯のシューズが増えてきた反面、シューズ毎の個性も多様化してきていると感じています。自分の合った相棒を見つけていきましょう!

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