こんにちは!アシックスから新作のランニングシューズが続々と登場していますね。今回はアシックスの「Magic Speed(マジックスピード)」と「Hyper Speed(ハイパースピード)」の違いについてまとめました。それぞれのシューズについては下記をご覧ください。


設計の違い
ターゲットの違い
公式より、マジックスピードはサブ3~サブ3.5、ハイパースピードはサブ3.5~サブ4向けとされています。
スペックの違い
ドロップ(つま先と踵の厚みの差)は同じですが、マジックスピードの方が厚底です。薄底な分、ハイパースピードの方が軽量です。
項目 | ドロップ | ソールの厚み(踵) | 重量(27cm) |
マジックスピード | 5mm | 34mm | 230g |
ハイパースピード | 5mm | 30mm | 210g |

マジックスピード 出展:Asics.com

ハイパースピード 出展:Asics.com
素材の違い
マジックスピードにはクッション性と反発に優れる「Flytefoam Blast(フライトフォームブラスト)」が使用されていますが、ハイパースピードには一般的なEVAフォームが使用されています。したがって、ソール自体のクッション性と反発性はマジックスピードの方が高いです。反対にソールの耐久性はハイパースピードの方が高いです。
また、マジックスピードには前足部にカーボンプレートが搭載されていて、前足部の安定性と剛性が高くなっています。
項目 | ソール素材 | カーボンプレート |
マジックスピード | FLYTEFOAM BLAST | 有り(前足部) |
ハイパースピード | EVA | 無し |
価格の違い
定価はハイパースピードの方が圧倒的に安いです。いずれもガイドソールテクノロジーという、つま先が反りあがった構造による前へのアシスト機能が搭載されています。
項目 | 定価(税込み) | ガイドソールテクノロジー |
マジックスピード | 17,600円 | 有り |
ハイパースピード | 9,790円 | 有り |
走行性の違い
クッション性、反発性はマジックスピードの方が高い
ミッドソールにフライトフォームブラストを使用し、更に厚底であるため、マジックスピードの方がクッション性と反発性が高かったです。一方で、より薄底で接地感の速いハイパースピードの方が足抜けと加速性が高かったため、ピッチを上げやすかったです。
ペース維持ならマジックスピード、加速ならハイパースピード
マジックスピードは一旦スピードに乗るとペースの維持が楽でしたが、急加速しようと蹴ったり脚を速く回そうとすると、ソールが沈み込んでタイムラグが生じて加速性が悪いと感じました。
一方、ハイパースピードはマニュアル感が強く常に自分でクッショニングと前進を行う必要がありましたが、自分の思い通りにピッチやストライドを伸ばしやすく、加速性が高いと感じました。
したがって、一定ペースの巡行が多いマラソンではマジックスピード、ペースの上げ下げの場面の多いトラック競技ではハイパースピードと相性が良いと考えます。
アッパーのフィット感はハイパースピードの方が高い
アッパーはハイパースピードの方が厚手ですが、履き心地に大きな差はありませんでした。踵のホールド感に違いがあり、ハイパースピードの方がヒールカップに厚みがありホールド感が高いです。マジックスピードはヒールカップが薄手になっていて足首周りが細い人は緩く感じる可能性があります。

マジックスピード

ハイパースピード
それぞれの特徴のまとめ
- クッション性、反発性を重視する人はマジックスピード
- 加速性、接地感を重視する人はハイパースピード
- イーブンペースの巡行はマジックスピード(マラソン寄り)、ペースコントロールと加速性はハイパースピード(トラック寄り)の方が得意
- トレーニング用としては耐久性、コスト面からハイパースピードがオススメ
どちらもガイドソールが搭載されているので、メタレーサーやエボライドの愛好者、アシックスの最新モデルを試したい人に是非オススメです!
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