<レビュー>「アディゼロタクミセン8」薄底派も納得の中厚底にモデルチェンジ!

ランニング

こんにちは。最近ではフルマラソンから駅伝まで距離に関係なく厚底シューズを着用する選手が多く見られるようになりました。

一方で薄底シューズの良さも改めて認識されるようになり、その間をとった中厚底のシューズもラインナップされるようになってきました。

今回は、薄底から中厚底にモデルチェンジしたアディダスの「アディゼロ タクミセン8」についてレビューしていきます!

前作との変更点と特徴

今作から大幅な変更が加えられており、これまでのタクミシリーズとは別物と考えた方が良いです。詳細は下記の通りです。

  • ソールの厚底化(ヒール部25mm→33mm)
  • ソール素材の変更(ブーストフォーム+ライトストライク→ライトストライクプロ単体)
  • シャンクを廃止してエナジーロッドを採用
  • アウトソールのパターンの変更
2022年12月より「タクミセン9」が発売されましたがアッパーの変更がメインのようです。

ソールの厚底化+エナジーロッドによりクッション性がアップ

これまでのタクミセンは典型的な薄底でしたが、タクミセン8はソールが厚くなったことでクッション感とバウンド感が高くなりました

また、前作は「トーションシステム」というシャンクが使われていましたが、タクミセン8には「エナジーロッド」という足指の骨に沿った棒状のガイドが搭載されています。

ロッドが1本1本が独立して動くため一枚のプレートに比べて足裏感覚がナチュラルに感じられます。

これらの変更により、前作と比べてクッション性が高くなり接地感がマイルドになりました。

2021年時点のトラック競技の規定(ソール厚み25mm以下)に適合しないためトラックでの公式レースでは使用不可となりました。トラック競技者はご注意ください。

ソールが全面「ライトストライクプロ」

ミッドソールの素材について、前作は前足部の「ブーストフォーム」と「ライトストライク」の組み合わせでしたが、タクミセン8はソール全面が「ライトストライクプロ」になりました。

柔らかさはブーストフォーム>ライトストライクプロ>ライトストライクのように感じます。

前作までは柔らかくバウンド感のある「ブーストフォーム」が前足部に使用されていて前足部にパワーを集中させるような設計でしたが、タクミセン8はソール全面が「ライトストライクプロ」になったことで前足部以外でも反発を得やすく、反発のスイートスポットが広くなったと感じました。

アウトソールもフラットに変更

アウトソールは前作までイボイボのチップが付いたセパレートソールでしたが、フラットソールに変更されています。

これにより、地面を引搔いて蹴るよりも地面を押して弾む性質が強くなったと言えます。

アウトソールの構成については、中足~内側に高グリップの「コンチネンタルラバー」、外側に「軽量ラバー」の組合せとなっています。グリップ性と軽量性の両立を狙っているものと考えます。

中足部内側が肉抜きされた設計になっているのも特徴で、フラットに接地しても前足部を踏めるよう誘導されているのを感じました。

履き心地・サイズ感

サイズ感はやや大きめ

これまでのタクミセンに比べて縦横ともに1サイズ相当大きく感じました

シューズ内のボリュームとしては「アディゼロジャパン6」と「タクミセン7」の間です。

筆者の足のサイズは実寸25cmで横幅は細め(D相当)、アディゼロジャパン6、ボストン10、タクミセン7は26.5cmを履いていましたが、アディオスプロ2とタクミセン8は0.5mmサイズダウン(26.0cm)でジャストフィットでした。

足指の動かしやすさとホールド感が両立

アッパーの特徴として前足部に通常のメッシュ、中足~踵に薄手で硬さのある「セラーメッシュ」を使用しています。いずれの素材も薄手で通気性と水抜けが良かったです。

履き心地としては、前足部は柔らかくて足指を動かしやすく、中足部からはセラーメッシュが適度な硬さでホールドしてくれてブレも感じず、足指の動かしやすさとホールド感のバランスが非常に良いと感じました。

足首と踵周りが緩いのが残念

タクミセン8のヒールカップは補強のみで滑り止めのパットがついています。
しかし、アディオスプロ2などの他モデルに比べてパットが薄く履き口のゆとりが大きく感じられ、足首周りのホールド感が低いと感じました。

走行感

薄底と厚底のハイブリットな接地感

中厚底なタクミセン8は薄底の反応の速さを残しつつ厚底のクッション・バウンド感を足したような接地感でした。

ソールが厚底になりアウトソールのチップもなくなったことで引っ掻いて蹴る加速感は減りましたが、シューズ自体のバウンド感とクッション性が高くなったため、長い距離でも走りやすくなりました。

一方で、厚底シューズの沈むクッショニングや反発までのタメが苦手な人もいると思いますが、ソールが厚すぎず接地間も感じられるため薄底派の人にもオススメです。

5〜10キロのロードレース向けがコンセプトですが、薄底よりもクッション性が高く、厚底よりも操作性が高いため、駅伝からフルマラソンまで十分に使えそうです。

筆者個人的には、全力ペースのフォームを維持できる3000m以下ならタクミセン7を、5000m以上では脚持ちが良くフォームが崩れてもペースを維持しやすいタクミセン8を選びたいです。

フォアフット~ヒールストライクのどの接地でも使いやすい

エナジーロッドと前足部の絶妙な巻き上げにより、もちろんフォアフットで踏み込むと高い反発性とライド感が感じられました。

一方で前作に比べて接地方法を選ばなくなったと感じました。

ソール全面に反発性の高いライトストライクプロが使用されているため、ミッドフットやヒール部でも反発を得やすかったです。

また中足部の肉抜きにより、どこで接地しても最終的に前足部を踏み込みやすかったです。

キロ4分台からメリットあり

中厚底で安定性とクッション性のバランスが良いためレース用、スピード練習用ともにどの走力のランナーにもオススメです。

強いて言えば、キロ5分(フルマラソンならサブ3.5)より速いペースの方がエナジーロッドとライトストライクプロの反発性を感じられました。

キロ4分~3分のペースで感覚はあまり変わらなかったですが、自分が出力した分にスピードに反映され、速いランナー程このシューズの特性を活かせられると感じました。

まとめ

  • ソール厚み、素材等の大幅変更により別物となった
  • 加速のダイレクト感が減ったがクッション、バウンド感がアップ
  • 中厚底で長距離~フルマラソンまで広くオススメ
  • どの接地法でも走りやすくなった
  • 足首と踵周りのホールド感が緩く感じる

大幅モデルチェンジにより幅広いランナーに履いてもらえるようになったと思いますが、歴代のタクミシリーズファンには悲しい変更かもしれませんね。

しかし中厚底のジャンルはこれからも注目されていくと思いますので、お店で見かけたら是非とも手に取ってみて下さい。

 薄底のタクミセン6~7は廃盤となるためトラック競技者は要確保です。

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