<レビュー>無印と全くの別物!ランシューレベルの走行性!サロモン「Pulser Trail Pro」

トレラン

こんにちは。トレイルランといえば100mileなどのロングレースが有名ですが、筆者は気軽に参加できてスピード感のあるショートレースも大好きです。

今回はショートレースにもオススメなサロモンパルサートレイルプロ」(Pulser Trail Pro)について実際に履いた感想をまとめました。

「パルサートレイルプロ」の特徴

機能とスペック

「パルサートレイルプロ」に搭載されている機能とスペックは以下の通りです。安定性よりも走りやすさを重視したレーシング仕様のスピードモデルといえます。

  • ロッカー構造のプレート「Energy Blade」を搭載
  • ソールに高反発弾性素材「Energy Surge」を全面搭載
  • 重量は270g(27.0cm)と軽量な部類
  • スタックハイトは33mm(踵部)、27mm(前足部)と厚底
  • 靴紐はワイヤー式の「クイックシューレース
新作の「パルサートレイルプロ2」はアッパーのみの変更のようです。

ロッカー構造で重心移動がスムーズ

前足部のロッカー構造と「Energy Blade」により重心移動がアシストされる設計となっています。

また、「Energy Blade」の形状はモデルによって異なり、同ブランドのオールラウンドモデル「パルサートレイル」に比べてロッカーが強くスピード重視の設計となっています。

出典:Salomon.com, 左側:Pulser Trail Pro, 右側:Pulser Trail

サイズ感・履き心地

サイズは標準的でやや狭め

サロモンの他モデル(センスライド、パルサートレイル)と同じサイズでぴったりでした。

他モデル同様に横幅が狭めであるため、足幅が標準から広めの人はワンサイズ大きめの方が合うそうです。

ニットアッパーは柔らかく軽量

パルサートレイルはクラシックなメッシュアッパーでホールド感と快適性が高いです。これに対し、「パルサートレイルプロ」は硬めのニット素材でバチッと圧着するような履き心地です。

軽量感がありランニングシューズに近い履き心地です。シュータンは一体型で足首周りはソックス状で伸縮性があります。

意外に硬い生地で耐久性がありそうです。

踵のヒールカップは柔らかく浅めのため、人によっては踵のホールド感が弱いと感じるかもしれません。

シューレースの着用感は問題なし

シューレースはワイヤーですが、シューレースホールに補強が入っており局所的な食い込みは感じなかったです。また、5時間程トレイルで走りましたが一度も緩むことはなかったです。

余ったシューレースはポケットに収納できます。

走行感

走れるトレイルにオススメ

テクニカルなトレイルよりも柔らかくフラットな路面で走りやすかったです。

サポート性を優先していないためガレ場では少し突き上げを感じたものの、土やロードではロードシューズ並に脚が回りスピードを上げやすかったです。

また、パルサートレイルは足を置くだけで前に重心を導いてくれる優しいアシストであるのに対し、プロの方はアシストが速く半ば走らされるような攻めのアシストを感じました。

総じて、以下のようなシチュエーションで活躍してくれると考えます。

  • ロードや整備されたコース
  • ショートレース
  • ガレ場の少ない低山

サポートは少なめ

アッパーが軽量な分、プロテクションとサポートが少ないと感じました。

特に、パルサートレイルやスポルティバなどの堅牢なシューズと比べて横方向のホールド感が低く、片斜やテクニカルな路面では自力で耐える必要がありそうです。

サポート感に関してはパルサートレイルとは別物と考えて良さそうです。

グリップは十分だが決して高くはない

泥、砂利、濡れた石の上を走りましたが、グリップに不満は感じなかったです。

斜めにカットされたラグにより、フラットな路面ではブレーキがかかり難くランニングシューズに近い感覚でスムーズに走れました。

右側がつま先側。ラグの進行方向側が斜めにカットされています。

反対に前方向のグリップは弱いため、下りで前にブレーキをかけようとすると前方向に滑りやすいと感じました。

クッション性は高め

ソールが厚手のためか意外にもクッション性は高めでした。ガレ場が少なく比較的フラットなコースであればロングでも使えそうです。

まとめ

  • ロッカー構造により重心移動がスムーズ
  • フラットな路面が得意
  • 快適な安定性よりもスピードを重視する人にオススメ
  • サポート、グリップは高いとは言えない

軽快にトレイルを駆け巡りたいランナーにとってピッタリのシューズだと思います。

安全、自然、マナーを守りつつ楽しくトレイルランを楽しんでいきましょう。

 

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