<レビュー>ネオ設計ソールと伝統的プレートの「ネオビスタ2」!靴擦れ注意?

ランニング

こんにちは。イベントでミズノ「ネオビスタ2」を履いて試走しましたので感想をまとめました。同日に試し履きした「ネオゼン」とも比較します。

〈レビュー〉和製Fuelcell!?ネオ感覚の柔らかソール「ネオゼン」
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ネオビスタ2の特徴

エリートランナー向け練習モデル

公式では「ネオビスタ2」はエリートランナー向けデイリートレーナーと紹介されています。シューズチャートではサブ3.5よりも速いランナーの練習用、サブ4~5周辺ランナーのレース用の位置づけとなっています。

スペック・機能

スペック及び同シリーズの「ネオゼン」との違いは以下の通りです。

  • 最大厚み44.5mmでWA規格外(ネオゼン39.5mm)
  • ドロップは8mm(ネオゼン6mm)
  • ミッドソールは「Mizuno Energy nxt」(ネオゼンと同様だが配分が異なる)
  • 独自構造「Smooth Speed Assist」搭載(ネオゼン同様)
  • ナイロンプレート搭載(ネオゼンはプレートなし)
  • 重量は27cmで265g(ネオゼン235g)
  • 定価22,000円(ネオゼンは16,500円)

ミズノの独自技術である「Smooth Speed Assist」(SSA)は踵がカットされた構造で脹脛の伸長と負担を軽減する効果があるとのことです。SSA構造の強さはレーシングモデル「リベリオンプロ」よりも緩やかで「ネオゼン」よりも強い印象です。

また、「ネオゼン」はプレートが非搭載ですが「ネオビスタ2」には他モデル同様にグラスファイバー配合ナイロンプレート(Mizuno Wave)が搭載されています。

サイズ感・履き心地

サイズは大きめ

サイズは縦横ともに大きめで筆者はワンサイズ下げました。「ネオゼン」と同じサイズ感でリベリオンシリーズよりもワンサイズ相当大きいと感じました。

アッパーは吸い付くタイプ

アッパー素材は「ネオゼン」と同様に、つま先から足首まで一体のシームレスニットで足全体に均一にフィットします。

アッパー自体もゴムのように吸い付く伸縮性と適度な厚みがあり、ホールド感と快適性のバランスが良好です。シュータンがありませんが生地自体に厚みと剛性があるためシューレーズを強く締めても局所的な食い込みは感じなかったです。

「ネオゼン」よりもアキレス腱と脛側にアッパーが伸びていて足首周りのサポート感が高いです。また、前後両方にループが付いているため脱ぎ履きが楽です。

靴擦れ注意

繊維が硬いためか足首の上げ下げによってアッパー先端の縫い目とアキレス腱が擦れるのが不満でした。「ネオゼン」では靴擦れは無かったのですが、「ネオビスタ2」はアッパーがくるぶし上まで高く伸びておりソックスを超えてアッパーが直接肌に当たって擦れてしまいました。

また、サッカニー「エンドルフィンプロ4」に似た質感で水を吸うと重くなりそうです。そのため、ネオゼンも雨の日は重量増加に注意が必要と考えます。

走行感

Fuelcell並みの柔らかさ

「ネオゼン」同様に、これまでのミズノのイメージを覆すほどミッドソールが柔らかいです。ニューバランスのFuelcellフォームに近い柔らかさで適度な沈み込みと反発弾性が感じられます。

最大ソール厚みが44.5mmとかなり厚底ですが、プレートの存在により不安定さは感じなかったです。ソールが厚くどこまでも踏み込める安心感がある一方でプレートが接地感を補ってくれるため、ターゲット通りにエリートランナーからエントリーランナーまで広く扱いやすいと考えます。

ラグジュアリーな反発性

衝撃を吸収してくれる分、反発性は特段高くないと感じましたが、デイリートレーナーとして丁度良い反発強度とテンポと考えます。

「ネオビスタ2」はソールが厚い分「ネオゼン」よりもオートマチックでゆったり大きく弾むと感じました。また、似たスペックのアシックス「マジックスピード4」と比べると「ネオビスタ2」はクッション性が高くゆったりしたテンポに感じました。

ミッドソールが柔らかいためプレートの存在感がありますが、プレート自体は柔軟性があるためスローペースでも突き上げは感じませんでした。プレートはスピードアップよりも安定性とプロテクションの向上に寄与していると考えます。

体を酷使させないタイプのトレーニングシューズ

以上の走行感から、「ネオビスタ2」は脚を使って泥臭く走るよりも脚と姿勢をサポートしてもらいながら距離を踏んでいけるシューズと考えます。

分厚いクッションと安定感のあるプレートに甘えられるとともに、姿勢が崩れた時にSSA構造が下から支えてくれて姿勢をキープして走りやすかったです。レース向けハイエンドモデルだと良くも悪くも重心が下がって崩れたフォームでも勝手に進んでくれるため練習の質が落ちるリスクがあると考えますが、「ネオビスタ2」はサポートしてもらいつつ質の高い動き作りができると考えます。

「ネオゼン」の上位互換ではない?

サポート性能の面で「ネオゼン」よりも「ネオビスタ2」の方がフルマラソン向けで長い距離も楽に走れると考えますが、筆者にとっては「ネオゼン」の方が軽量で反発のテンポが速く、より幅広いスピード帯で走りやすいと感じました。そのため、「ネオビスタ2」は「ネオゼンのサポート向上モデル」で完全な上位互換ではない(適材適所)と考えます。

したがって、練習用で軽快さと接地感を求めるなら「ネオゼン」サポート性能を求めるなら「ネオビスタ2」がオススメです。また、レース用としては「リベリオンフラッシュ」よりも脚に優しく「ウェーブライダー」よりも軽快に走りたいランナーにオススメです。

まとめ

  • ミッドソールが柔らかい
  • 反発よりもクッション性と安定性重視
  • 姿勢サポートを求めるランナーにオススメ
  • サイズはやや大きめ
  • アッパーに高さがあり靴擦れに注意

筆者はどうしても脹脛が靴擦れしてしまい購入は見送りましたが、ミズノらしさを残しつつ新感覚が得られるシューズに感じました。怪我に気をつけて着実にトレーニングを積んでいきましょう!

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