こんにちは。今回はアシックスの厚底レーシングシューズ「メタスピードエッジ」について走行感をまとめました。
「メタスピードエッジ」の特徴
ターゲットはエリートランナー
「メタスピード」には「スカイ」と「エッジ」の2モデルがあり、メタスピードエッジはピッチ走法向けのモデルとされています。
いずれも公式ではサブ2.5向けのレーシングモデルです。
高反発素材「FFブラストターボ」と「カーボンプレート」を採用
ミッドソールにはアシックス史上最高反発素材の「フライトフォームブラストターボ」がフルレングスで使用されています。
ソールの厚みは踵部29mm,前足部21mmで「メタスピードスカイ(最大33mm)」や「ヴェイパフライ(最大37mm)」に比べると薄めの厚底シューズです。
また、軽量・高反発素材として注目されているカーボンプレートが搭載されています。

メタスピードエッジ(上)、メタスピードスカイ(下)
ガイドテクノロジー+高低差8mmのドロップ設計
アシックスのスタンダードとなりつつある前足部の巻き上げ(ガイドテクノロジー)により、前への重心移動がアシストされる構造となっています。
「メタスピードスカイ」と比べて「エッジ」の方がガイドの巻き上げが若干緩やかです。
また、ドロップ(つま先と踵の高低差)が8mmと「スカイ(5mm)」より前傾しています。

メタスピードスカイ(左)、メタスピードエッジ(右)
アッパーはソックス系の柔らかい着用感
アッパーは通気性の良いメッシュ素材でソックスのように全体足を包む着用感でした。
また、アッパーが伸び過ぎず絞め過ぎない絶妙な硬さで着用感とホールド感のバランスが良かったです。
足首まわりは生地が比較的厚手で、アシックスらしい踵のホールド感があります。
サイズは横幅が若干タイト
アシックスの他モデルと同じサイズで問題なかったです。
アシックスにしては横幅は僅かにタイト(ウィズE~D)に感じました。
筆者はサイズ26.0~26.5cmでウィズ(横幅)がDと細身なのですが、26.0cmで縦も横もピッタリでした。
「メタスピードスカイ」ともサイズ感は同じでした。
走行感
ソールの横幅が広く安定感が抜群
ソールの横幅が広く外側に張り出しているため、他ブランドの厚底レーシングシューズと比べると安定感が抜群に高いです。
特に踵部もソールが広いため、プロネーションが強かったりヒールストライクのランナーでも安定感を感じやすいと考えます。
ソールが厚すぎないため「メタスピードスカイ」よりも安定性がさらに高いです。
また、良い意味でカーボンスプレートの存在感が少なく足裏への突き上げは全く感じなかったです。
自然とピッチがぐんぐん上がる
着用して1歩目の印象として「従来の薄底シューズと同じ接地感と軽さのまま高クッション・高反発になった」と感じました。
「メタスピードスカイ」よりも控えめながら鋭い反発が足の巻上げをアシストしてくれて、足先が無重力になったかのように軽く感じました。
ドロップとガイドによる半ば強制的な重心移動のアシストも強く感じ、結果としてピッチが上がり脚がスムーズに回るようになりました。
どのペースでもメリットあり
キロ5分台~
ぺースに関係なくアシスト感があり、広い接地面と厚すぎないソールにより安定性も高かったためキロ5分台のペースでも十分メリットがあると考えます。
このペースでは高クッション・超軽量の性能が目立ちました。
キロ4分台~
ペースを上げるほど重心移動のアシストを強く感じ、自然と接地時間が短くなりピッチも上がりました。タイムは体感と同じくらいでしたが、緩い下り坂を走っているようにリラックスして走れました。
キロ3分台~
キロ3分台から「メタスピードスカイ」と「メタスピードエッジ」でペースの維持のやり方が大きく異なると感じました。
「メタスピードエッジ」では地面を押し切る前にシューズが弾み、結果としてピッチでスピードを維持するよう導かれる動きとなりました。
脚がせわしなく感じタイムも体感と同じくらいでしたが「メタスピードスカイ」よりも脚の疲労が少なかったです。
他ブランドとの比較
個人的な感覚ですが、他ブランドのシューズとの比較は以下の通りです。
- 反発力:MSエッジ<アディオスプロ2≦VF<MSスカイ
- 安定感:VF=アディオスプロ2<MSエッジ/スカイ
- 接地感:MSスカイ≦VF<MSエッジ≦アディオスプロ2
※MS:メタスピード、VF:ヴェイパーフライ
単純な反発力は他ブランドのシューズに比べて控えめでした。
ソールの広さもあり安定感はメタスピードスカイ/エッジが最も高かったです。
比較的厚すぎないソールのため接地感があり従来の薄底シューズに近い感覚で履けました。
まとめ
- サブ4の走力でも履くメリットあり
- ピッチ走法、軽快な脚回りを求める人にオススメ
- 厚底レーシングの中でも安定性(特に踵)と接地感が高い
ピッチでシューズを選ぶという画期的なコンセプトのシューズで、まさにピッチ走法の人にオススメのシューズです。
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