<レビュー>攻守バランス良し!重さも安定性も諸々捨てた「SuperComp Elite v6」

ランニング

こんにちは。2026年8月にニューバランスのレーシングシューズ「SuperComp Elite v6」(SCエリート6)が発売されました。筆者はこのモデルを初代から愛用しており、直近に前作を履いてサブ3を達成しております。最新モデルも早速入手したため感想をまとめます。

特徴

スペック・前作との違い

ニューバランスの中で「SCエリート6」はサブ2.5〜3.5向けのレース用の位置づけです。スペックと前作との違いは以下の通りです。

  • カーボンプレート「Energy Arc」搭載(前作同様)
  • ソールの最大厚み40mm(前作同様)
  • ミッドソールは新素材「infinion」(前作までは「Fuelcell」)
  • 重量198g(27.0cm, 前作は205g)
  • 定価31,900円(前作は29,700円)

今作一番のアップデートとして、ミッドソールが新素材「infinion」に変更されました。「infinion」が初めて搭載されたのは同ブランドの「1080v15」でレーシングモデルとしては初めての搭載モデルです。軽量性と反発性が向上したと説明されており、確かに実重量は179g(26.0cm)と非常に軽量です。実際の走行感は後述します。

独自形状のカーボンプレート「Energy Arc」

「SCエリート6」でも引き続き「Energy Arc」という独自形状のカーボンプレートが搭載されています。

「Energy Arc」は凸型のキャンバー構造となっており横方向の安定性と復元による反発性が得られるのが特徴です。また、前作よりもプレートの硬度が増しているようです。

出展:company.newbalance.jp

サイズ感・履き心地

標準的なサイズ感だが甲が高め

縦のサイズ感は標準的でした。前作や他モデルに比べて前足部が少し細い(ウィズD相当)と感じました。

筆者の足型に対しては甲が少し高くシューレースを絞っても指先に空間が余る感覚がありました。

そのため、甲高や指先のボリュームの大きいランナーにフィットすると考えます。

必要十分なホールド感

アッパーは非伸縮性のメッシュ素材で通気性と追従性が良好です。ホールド感も十分で特段不満はありませんが、前作よりも補強が少なくヒールカウンターも柔らかいためアッパーによるサポートは凡庸に感じました。

ヒールカウンターの高さやシュータンの厚みも十分で局所的な圧迫感や抜け感も無かったです。

柔らかいのに薄く感じる

足入れすると「infinion」ソールの柔らかさを感じますが、スペックよりも3〜4mmほど薄く感じます。特に前足部は更に薄く感じ接地感があります。

また、軽量感とともにスカスカしている感覚で、前作の堅牢感は無く諸々削ぎ落とされているのを感じます。

走行感

安定性と引き換えにクッション性アップ

新素材「infinion」は前作(Fuelcell)よりも柔らかく弾性が高いです。前作ほどではありませんが競合モデルの中では沈み込みが少ない部類で、ブルックス「ハイペリオンエリート5」より柔らかくアディダス「アディオスプロ4」よりコシがあります。

走行感としても、前作までの堅牢な安定感が少なくなった反面、クッション性・推進力が上がりレーシング寄りに感じました。

重心移動がスムーズでミットフッター向け

最も特徴的だった点として、踵から前足部までの重心移動がスムーズでした。

前作は踵と前足部が独立して接地してそれぞれ弾む感覚でしたが、「SCエリート6」は踵から前足部まで一体感があり、重心がシームレスに移動するアシストを感じました。中足部の肉抜きが良い仕事をしているものと考えます。

転がりながら面全体で反発がもらえる感覚で、ヒール〜ミッドフット接地のランナーにオススメです。

反対に前足部は薄く点の反発性は低めなため、フォアフット寄りのランナーにとっては攻めのレースデイシューズにはなり難いと考えます。前作の方が前足部の反発性が高く、「SCエリート6」は弾むよりも転がるシューズになったと感じました。

グリップ、耐久性は凡庸

軽量化のためかアウトソールは非常に薄くフラットです。

特段不満は無いですがグリップ性は高いとは言えません。地面に噛ませて蹴るよりもスムーズに抜ける感じになり個人的には残念です。

また、アウトソールとミッドソールの高さが同じためミッドソールが削れるのが早そうです。

ウェットコンディションでのグリップ性と耐久性についてはある程度の距離を踏んだら更新します。

サブ3狙いにオススメ!3.5狙いには迷う

軽量になりソールの弾性も上がったことでターゲット通りサブ2.5〜3.5まで選択肢になると考えます。

競合のレーシングモデルと比べて反発性は一歩控えめですが、キロ3分後半〜キロ5分ペースでも扱いやすく、推進力のアシストもあるため、サブ3狙い、守りのレースにオススメです。

一方でサブ3.5〜4狙いとしては迷います。柔らかくなりクッション性が高くなったと言えますが安定性が減ったのと勝手に脚が回るシューズになったので、人によっては前作の方がフィットすると考えます。

総じて、キロ3〜4分台ペース目標、軽さとクッション性と転がる推進力を求めるランナーにオススメです。

サブ2:50狙いの筆者にとって攻守バランスが合うため本命レース筆頭候補にします!(今後発売予定のアディオスプロ5も気になりますが)

まとめ

  • 新素材「infinion」によりクッション性アップ。安定性ダウン。
  • 重心移動がスムーズでヒール〜ミッドフットと相性良好
  • 反発性、グリップ性は今ひとつ
  • サブ3〜3.5狙いでクッション性と転がる推進力を求めるランナーにオススメ

初代から愛用している筆者にとって、SCエリート6は決して前作の上位互換と言えませんが、実際にフルマラソンで使用したいと思います。ランナーも大胆にアップデートしていきましょう!

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