<レビュー>安定感抜群!レーシングな履き心地の「アディゼロボストン11」

ランニング

こんにちは。2022年7月よりアディダスから厚底ランニングシューズ「アディゼロボストン11」が発売されました。

筆者は前作も愛用していて、今作も気になり履いてみたため感想をまとめました。

前作については下記をご覧ください。

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「アディゼロ ボストン11」の特徴

ターゲットはサブ3.5~4

公式ではサブ3.5~4を中心に幅広く使いやすいシューズとされています。

ハイエンドモデルである「アディオスプロ」と同じテクノロジーが使用されている一方で、サポート機能が施されているので幅広いペースで使いやすい設計です。

2層構造の厚底ミッドソール

ボストン11はソール厚みが31-39.8mm(前足部-踵部)とWA規格上限までソールを厚くした、いわゆる厚底シューズです。ソールのクッション性、反発性を最大限に活かすことができ、フルマラソンのような長い距離の巡航に向いています

ミッドソール素材はアディダス史上最高反発の「ライトストライクプロ」と安定性の高い「ライトストライク」の2層構造となっています。エリートモデルの「アディオスプロ」はライトストライクプロのみを使用しているため「アディオスプロ」よりも安定性と耐久性が高いと言えます。

 

反発を生む5本指エナジーロッドを搭載

ミッドソール内の中足~前足部にかけて5本のエナジーロッドが搭載されており、反発性を高め重心移動をアシストする効果があります。ロッドが1本1本が独立して動くことで一枚のプレートに比べて接地感がナチュラルで突き上げ感が少ない特徴があります。

また、踵部にはナイロン製のプレートが搭載されていおり、厚底で不安定になりがちな踵の安定性が高くなるように設計されています。

出展:Adidas.com

「アディオスプロ」ではエナジーロッドがカーボン製であるのに対し、「ボストン11」は曲げやすく扱いやすいグラスファイバー製となっています。

唯一の変更点:アッパーが軽量な「SUPERLIGHT MESH」に変更

前作はアッパーが厚手で柔らかい足当たりであったのに対し、「ボストン11」ではアッパーが「SUPERLIGHT MESH」という素材に変更されました。

薄手で低伸縮性のためパワーロスが少なく反応が速いことが特徴です。また、アッパーが2層になっているため、ペラペラ感はなくホールド感も両立されるよう工夫されています。

 

 

サイズ感・履き心地

サイズは普段と同じ~ワンサイズダウンがオススメ

普段のシューズや前作と同じサイズで問題無かったですが、前作(ボストン10)よりも僅かに大きいと感じました。2サイズで迷う場合はワンサイズ小さくても問題無いと考えます。

アディダスにしては横幅が広めであるため足幅を選ばず履きやすそうです。ワイドモデルもあるため足幅が広い人にも履きやすいラインナップです。

アッパーのホールド感は高いが好みが分かれる?

前作に比べて「ボストン11」はアッパーが硬めでホールド感と反応性が高いと感じました。アッパーが軽量になったことも相まって、前作よりもペースを上げた時のシューズの追従性が良好でした。

但し、ボストン11が一様に優れているわけではなく、フィット感は好みが分かれると思います。個人的には足当たりの柔らかさ重視ならボストン10、ホールド感、反応性重視ならボストン11がオススメです。

走行感

クッションは硬めだが安定性が高い

前作と同様に、厚底にしてはクッショニングがしっかりしていて安定性が高いと感じました。

個人的な感覚ですが、競合モデルと比べると以下のように感じました。

  • 推進力 ボストン11≦ウェーブエアロ≦マジックスピード≦ズームフライ
  • 安定性 ズームフライ<ウェーブエアロ≦マジックスピード≦ボストン11
  • クッション性 ボストン11<ウェーブエアロ≦マジックスピード<ズームフライ

総じて、ボストン11は推進力よりもペース維持が得意なシューズだと考えます。

また、過度な沈み込みやライド感に癖が無く自分の意志でペースをコントロールしやすいため、これから厚底シューズを履きたい人操作性を重視している人にオススメです。

ストライド走法向き?

シューズは軽量とは言えませんが反発性、ライド感があるため、足をスムーズに転がすよりもソールとエナジーバーの反発を使った方が走りやすかったです。実際の走行時のデータも、ピッチが下がってストライドが伸びておりストライド走法寄りだと感じました。

また、ソールをミッドフットで面で押すよりもエナジーロッドのある前足部を点で押した方が反発を貰いやすかったです。こちらは走り方で好みが分かれるかと思います。

より幅広いペースで使いやすくなった(サブ4~3.25)

キロ6~4のどのペースでも扱いやすく、ジョグからスピード練習まで幅広く使いやすいと感じました。

キロ6分付近のペースでは癖が無く安定性が目立ち、ペースが速くなるほどクッション性・反発性が高く感じられました

また、前作よりも反応が速くキロ4分前半ペースでも十分に使いやすくペース維持も楽でした。但し、キロ5分より遅いペースでは前作とスピード感に差は感じなかったため、キロ5分より遅いペースで使用する場合はフィット感が柔らかい前作を使用するのもありだと考えます。

推進力だけならズームフライの方が高いかもしれませんが、マラソン終盤ならズームフライよりもペースを維持しやすいのではと期待しています。

まとめ

  • ボストン11は厚底でエリートモデルと同じテクノロジーを使用
  • アッパー変更により軽量性・反応性がアップ
  • 前作より速いスピードに対応しやすくなった
  • サブ4~3.25のレース用、ロング走練習にオススメ
  • スローペースでの使用、フィット感重視なら前作の選択も有り

コメント

  1. エガタ より:

    画像はボストン12ですが、11のレビューですか?12ですか?

    • ちょこざい ちょこざい より:

      本ページはボストン11についてのレビューで、更新の際に画像を間違えておりました。
      紛らわしく申し訳ございません。画像はボストン11のものに修正致しました。
      ボストン12については別ページでレビューしておりますので宜しければそちらもご参考ください。

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