<レビュー>初心者モデルに非ず!ジョギングの質が高まる「アディゼロSL」

ランニング

こんにちは。近年の技術の進歩によってレーシングシューズが高速化した一方で、レース用と練習用(デイリートレーナー)の棲み分けも明確になってきたと感じています。  

今回はデイリートレーナーとしてオススメな「adizero SLについて紹介します。

「adizero SL」の特徴

ジョギング向けのサポートモデル

「adizero SL」は「毎日のジョグから、初挑戦のレースまで」がコンセプトの、サポート機能が充実したモデルです。具体的には以下の機能が搭載されています。

  • 前足部の高反発素材「LIGHTSTRIKE PRO」により蹴り出しをサポート
  • アッパーは厚手の「LIGHTWEIGHT SANDWICH MESH」によりソフトな履き心地
  • ロングセラーモデル「adizero japan」をベースに設計

もともとは「adizero SL20」というモデルでしたが、フルモデルチェンジが施されて本格的なランニングシューズとなりました。

軽量で強すぎないサポート

adizeroシリーズの中ではサポートモデルの位置づけですが、競合モデルと比べるとサポート機能は控えめで自然な走り心地です。ナイキのエアズームペガサスに近い設計と感じます。

また、シューズ重量は240g(27.0cm)とサポートモデルとしては軽量です。

  • GT-2000(アシックス, 280g)
  • ウェーブライダー(ミズノ, 285g)
  • ゴースト15(ブルックス, 280g)
  • エアズームペガサス(ナイキ,266g)

そのため、重厚なサポートよりも軽快さを重視するランナーにオススメです。

サイズ感・走行感

サイズ感は他モデルと同様

adizero japan、ナイキのシューズと同じサイズで問題無かったです。横幅(ウィズ)も2Eと標準的です。

アッパーが厚手のため圧迫感が少なく、幅広い足型にフィットしそうです。

「adizero japan」よりも扱いやすく足に優しい

見た目は「adizero japan」に似ていますが、「adizero SL」は踵部が適度に柔らかくクッション性と安定性が高いです。特にアウトソールが左右に別れていて左右に重心がブレても中心に戻るようにサポートされるように感じました。  

また、「adizero SL」はアッパーが厚手で履き心地が快適です。特に踵周りにはクッション材が入っていてホールド感も良好です。

左:adizero SL, 右:adizero japan7

軽量性や反発性はやはり「adizero japan」の方が優れますが、「adizero SL」の方が踵に体重を預けてもクッション性と安定性が高く履き心地も快適なため、ジョギングやフルマラソン完走を目指す用途にオススメです。

(追記)2023年6月に発売されたアディゼロジャパン8ボストン12がレーシング寄りになったことで、SLの練習・ジョグ用としての位置づけが更に明確になったと感じました。

広い用途に使用しやすい

シューズの助力が強すぎず、一方で踏み込めば反発も得やすいためスロージョグからテンポアップまで幅広いペースで使いやすいです。

安定性が高いためキロ7~5分半のペースではadizeroシリーズの中で一番楽に走れると感じました。

競合モデルの「GT-2000」や「ウェーブライダー」などと比べてペースを上げやすく、スピード感はエアズームペガサスと同程度と感じました。キロ4分台で少し重さが気になりますが、ビルドアップのラストや流しも不満なく走れたので一足で様々な練習をカバーできると考えます。

総じて、普段の練習用からシリアスランナーのスロージョグ用、フルマラソン完走〜5時間狙いにオススメです。

まとめ

  • adizeroシリーズの中で最もサポートタイプ
  • サポート機能は重厚すぎず比較的スピードを上げやすい
  • ジョギング用やマラソン大会完走を目指す用途としてオススメ

高速レーシングシューズも良いのですが、ジョギングの質にも拘っている今日この頃です。目標達成に向けて頑張っていきましょう!

 

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