<レビュー>サブスリー本命!「Fuelcell RC elite」の見えない凄さ②

ランニング

ニューバランスのカーボンプレート入りの厚底シューズ「フューエルセルRCエリート(Fuelcell RC elite)」を実際に履いてみたので走行感をレビューしていきます。本ページでは接地方法とペース毎の走行感についてまとめました。

「Fuelcell RC elite」のスペック等についてはこちらにまとめております。

厚底カーボンシューズ「Fuelcell RC elite」に秘められたテクノロジー
ニューバランスのカーボンプレートを搭載した厚底レーシングシューズの「Fuelcell RC elite」を紹介していきます。カーボン系素材は屈曲性がありながらも復元性(反発性)、振動減衰特性(安定性)に優れており、こちらにはカーボンプレートがソール全面に搭載されています。
<レビュー>サブスリー本命!「Fuelcell RC elite」の見えない凄さ①
ニューバランスのカーボンプレート入りの厚底シューズ「フューエルセルRCエリート(Fuelcell RC elite)」を実際に履いてみたので走行感をレビューしていきます。筆者はサブ3手前の走力だったので持て余さないか心配でしたが、レースシュ...

フォアフット~ミッドヒール接地まで接地方法を選ばない!

実際に走って感じたことは、シューズ全体のバランスが良く脚の回転でも反発でもスピードを上げることができ、どの接地方法とも相性が良いと感じました。

ミッドフォア~ミッドヒールでは反発性、回転性のバランスが抜群!

緩やかに丸みを帯びたソール形状(ロッカー構造)により、踵前方(ミッドヒール)から前で接地するとシューズが転がって脚の回転がとてもスムーズでし

HOKA ONE ONEのCarbonXやアシックスのMeta Racerなどのロッカーの強いモデルに比べると回転性は低いですが、前足部でもしっかりと踏み切れるため、反発を使ってもスピードを出すことができました

中性的な構造のため特化した強みがないとも言えますが、中間的な走法の人(極端なピッチ、ストライド走法でない人)と相性が良いと感じました。ナイキのヴェイパーフライ(高反発シューズ)では脚がもたず、アシックスのMeta Racer(高回転シューズ)では反発が物足りないと感じる人に合うのではないでしょうか。

踵に加重すると中足~前足にかけて緩く浮いて、前に転がる構造になっています。

HOKA ONE ONE Carbon X Road-Running Shoes - Men's | REI Co-op

参考:HOKA ONE ONE CarbonX

長距離を走った感覚として、中足~踵のクッションと回転を使って体力を温存しながらスピードを維持し、攻めたいタイミングで中足~前足部で踏み込んでスピードを上げていく走り方が合っているように感じました。

フォアフットではグリップによる加速感が目立つ!

前足部はソールが薄くなっていて、フォアフットではFuelcellフォームによるクッション性と反発性は少なく感じました。しかし、アウトソールには三角のチップがついていてグリップ力が高く、加速のダイレクト感がとても高かったです。

極端なヒールストライクではグラつきやすい

極端なヒールストライク(踵後方)で接地すると、クッション性は強く感じましたがカーボンプレートの守備範囲外のためか不安定で横ブレしやすかったです。

ヒールストライクでプロネーション(接地時の捻じれ)が強い人には安定性が低く相性が悪いと考えます。

しかし下り坂を走った際には踵のクッションにもたれかかっても衝撃が全くなく、ある意味で人をダメにするクッションだと感じました。

キロ5分(サブ3.5)より速いペースがオススメ

キロ5分以降:クッション感が目立つ

このペースでは反発性はあまり感じずモチモチしたクッション性を強く感じました

キロ6分程度のペースではカーボンプレートによる安定性よりも厚底による沈み込みの方が目立ちましたこのペースではより安定感のあるFuelcell prismやpropelの方がマッチすると考えます。

キロ4分台:反発とクッションをバランス良く感じる

キロ4分台になると高いクッション性に加えて反発のタイミングが動きに合ってきて気持ちよく走ることができました。キロ4分前半ではクッション、回転、反発のバランスとタイミングが良く、多少リラックスしてもスピードの維持が楽に感じました。

キロ3分後半:反発感が良く、スピードも維持しやすい

キロ3分台では反発の高さが目立ってきますクッションの沈み込みは感じず、一方で余分な衝撃だけを消してくれました。自分の感覚より速いタイムが出ていたので、ここが反発を一番貰えるペースだと感じました。このペースが一番シューズにマッチしていると感じましたが、サブ3.5より速いペースならレース用としてかなりオススメだと思います。

キロ3分前半:クッション性が目立たないがレスポンスが速い

筆者にとっては最早ダッシュです。

クッション性はほとんど目立ちませんが、厚底にも関わらず沈み込みが少なく反発のレスポンスが速く感じました。ストライドが伸びるよりも脚の回転数が上がる感覚が強かったです。そのためスピード練習でも違和感なく使用できると考えます。

アウトソールがアップデート

雨の日でも滑り難い

類似モデルの「Fuelcell revel」には半透明で丸い形状のチップが付いていて雨の日にとても滑る点がマイナスでありましたが、「Fuelcell RC elite」に使用されているDYNARIDE」は雨の日でもしっかりとグリップしてくれました。

Fuelcell RC Elite(左)、Fuelcell revel(右)

耐久性も問題無し(120㎞時点)

チップ付きのアウトソールは削れやすく、グリップが高い程、削れも速い傾向にあります。これまでのHANZOシリーズはチップがすぐに削れていたので「DYNARIDE」も耐久性が心配でしたが、120km走った時点では全く削れはありません。長く使えそうで良かったです。

120㎞時点のソール

結論

  • 反発性、クッション性、安定性のバランスが良い
  • どの走法でも走りやすく、反発でも脚の回転でもスピードを上げられる
  • ヴェイパーフライ(反発系)とメタレーサー(回転系)の中間の感覚
  • キロ5分より速いペースがオススメ

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