<レビュー>最高峰のクッション!厚底入門にオススメな「Fuellcell rebel v3」

ランニング

こんにちは。2022年11月よりニューバランスから「Fuelcell rebel v3」が発売されました。筆者は初代から愛用しており今作も早速履いてみました。

「Fuelcell rebel v3」の特徴

テンポアップ向け、ターゲットはサブ4以上

「Fuelcell」シリーズはスピードモデルの位置づけとなっています。

中でも「Fuelcell rebel v3」はテンポアップ(速めのジョギングからトレーニングペース)に適した設計のモデルです。公式では明文されていませんが、サブ4~サブ3.5向けと紹介されることが多いです。

クッション性と軽量性が最高クラス

「Fuelcell rebel」にはクッション性・反発性の高い「Fuelcellフォーム」がフルレングスで使用されています。一方でミニマムなサポート機能で軽量性も両立されているのが特徴です。

「Fuelcellフォーム」は他ブランドのソール素材に比べてプニプニして柔らかく、ソール由来のクッション性とバウンド感は業界トップクラスだと感じています。一方で沈み込みが苦手な人とは相性がはっきりと分かれるかもしれません。

重量は209g(27.0cm)と厚底シューズとしてはかなり軽量な部類です。

カーボンプレートは非搭載

「Fuelcell rebel」にはカーボンプレートや硬いシャンクは搭載されていません。

他社競合モデルと比べて屈曲性が高く比較的ナチュラルな履き心地です。逆に言えば足裏のプロテクションは低めとも言えます。

前作との違い

前作とは以下の相違があります。

  • ソールが厚くなりクッション性向上(踵部26.0→27.5mm)
  • ソールが幅広、足裏の屈曲が硬めになり安定性も両立
  • ニットアッパーに変更され耐久性、着用感向上
  • 重量は前作同様(209g,27cm)

ソールが厚くなったことでクッション性、バウンド感が更に高くなったと感じました。ソールが厚くなると不安定になりがちですが、ソールの接地面積が広がり足裏の剛性も高くなっていて安定感の両立も図られています。

(下)rebel v3、(上)rebel v2

rebel v3はアッパーがニット製になり履き心地が柔らかいです。前作はアッパーがかなり薄手で耐久性に不安がありましたが、補強が施されたことで耐久性も改善された印象です。

(左)rebel v3、(右)rebel v2

2023年10月追記:500km使用時点で特に損傷はなく、アッパーの耐久性は十分に改善されています。

サイズ感・走行感

サイズは前作や他モデルと同様

サイズは前作と同様に他モデルと同じサイズで問題無かったです。

横幅はDと2Eから選べるため、足型の許容幅も広いです。

筆者はズームフライ5、アディゼロジャパン6は26.5cm、タクミセン8、マジックスピードは26.0cmで履いています。Fuelcell revel v3は26.5cm(D)でジャストフィットでした。

アッパーが中厚で履き心地が良い

今作はアッパーがニット製になったことで履き心地が柔らかいです。

一方で、補強とガゼットタンにより横ブレを感じ難く、前作と同様にホールド感が良好でした。

足首まわりの構成は前作同様です

見た目とスペック情報から練習向けになったと予想していましたが、アッパーの追従性もしっかりしていて、レース本番用としても十分に使えそうです。

厚底レーシングの入門にオススメ

昨今のトレンドから言えば厚過ぎず扱いやすいソール厚みです。

また、オートマチックな推進力やガイドが控えめな分、シューズに走らされ難くペースをコントロールしやすいため、ダメージの観点からはエリートモデル・競合モデルに比べて少ない負担で安定して走れると考えます。

そのため、厚底のメリットを享受しつつ操作性を重視したいランナー、終盤までダメージを抑えたいランナーにオススメです。

サブ4〜サブ3.25にオススメ

クッション性、安定性、軽量性のバランスが良いため幅広いペースで走りやすかったです。

筆者の感覚では、キロ5~6分ではクッション性の高さと自然な反発感によって楽に進むことができ、キロ5分~4分半ペースで最もスピードに乗れて気持ちよく走れました

キロ4分前後のペースにも十分に対応できましたが、流石にスーパーシューズの方が助力を感じました。反対に、キロ6分よりも遅いペースでは安定性の高い「Fulecell prism」の方が走りやすいと考えます。

総じて、フルマラソンレース用としてはサブ4狙い~サブ3.25にオススメです。練習用としてはジョギングからポイント練習まで広くオススメです。

競合モデルの中でクッション性がトップクラス

他メーカーと比べると下記が競合モデルであると考えます。

その中でも「rebel v3」はクッション性が最も高いと感じました。オートマチックな推進力は他モデルの方が上かもしれませんが、自身でスピードを上げられるスピードタイプのランナーにとっては終盤の足残りが良くなると考えます。

また、流行りのカーボンプレートは非搭載であり競合モデルの中で足裏の屈曲性が最も高いため、プレート特有の足裏の硬さが苦手な人と相性が良いと考えます。

まとめ

  • 柔らかいクッション性と軽量さが特徴
  • 前作より厚底になり厚底シューズの入門にオススメ
  • アッパーが中厚になり耐久性、履き心地向上
  • サブ4~3.25ランナーのレース用、練習用にオススメ

エリートモデルをベースとしたテンポアップシューズが増えてきて、良い意味でシューズ選びが難しくなってきました。「Fuelcell rebel v3」はクッション性が非常に高いため店舗で見かけた際には是非足入れしてみて下さい。

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