こんにちは。昨今のマラソン大会ではカーボンプレート入りの厚底ランニングシューズを履くランナーを多く見るようになってきました。中でもマラソン完走のみならずサブ4(4時間切り)を目指しているランナーは多いのではないでしょうか。
今回は、サブ4達成にオススメな厚底カーボンプレートシューズをまとめましたので紹介します。
ズームフライ(ナイキ)
ナイキは厚底カーボンプレートシューズの火付け役であり、「Zoom Fly」はエリートモデル「Vapor Fly Next%」のダウンシフトモデルとして設計されています。特徴は以下のとおりです。

- 反発性、推進力が強くペースの底上げに有利
- 沈み込みが大きい
- サイズ感は横幅が狭め
- 前足〜中足部接地、ストライド走法のランナーにオススメ
プレートの前足部がスプーン状になっているのが特徴で前足部の反発性を高める構造となっています。ミッドソールには「Vapor Fly Next%」と同じ高反発性素材「ZoomX」が全面に使用されています。
競合モデルに比べて反発による助力が強いため、42kmを粘るよりもスピードを上げてタイムの貯金を作りたいランナーにオススメです。
マジックスピード(アシックス)
エリートモデルの「メタスピードエッジ」をベースに設計されています。マラソン大会ではサブ4狙いのブロックはズームフライとマジックスピードが二強の印象です。

- 反発性、クッション性、安定性のバランスが良い
- サイズ感は標準的
- 反発に加え転がるアシスト感が強い
- 走り方は選ばない
プレートがロッカーしていてシューズが転がりやすく脚を回しやすいです。ミッドソールには高反発で軽量な「フライトフォームブラスト+」が全面に使用されていて反発を使った走りにも対応できます。
競合モデルの中でも性能のバランスが良いため、シューズにオールラウンドな性能を求めるランナーにオススメです。
アディゼロボストン(アディダス)
アディダスのエリートモデル「アディオスプロ」をベースに設計されています。2023年ベルリンマラソンにてティギスト・アセファ選手が女子世界記録を更新した際に履かれていたブランドです。

- プレートが5本に別れていて足裏のプレート感が少ない
- サイズ感は標準的
- 前足〜中足部接地、標準〜ストライド走法のランナーにオススメ
- 適度な助力と安定感で扱いやすい
プレートが1枚ではなく5本に別れた「エナジーロッド」で構成されているのが特徴で、足裏にプレート感を感じにくく自然な接地感で走りやすいシューズです。ミッドソールは2層構造で反発性と安定性のバランスを取った設計となっています。
オートマチックな助力はズームフライやマジックスピードの方が高いと感じますが、パフォーマンスが低下した時でも程よい助力で大失速を防ぎやすいシューズだと考えます。
カーボンX(ホカオネオネ)
厚底ソールの元祖と言えるブランドで、カーボンXはホカオネオネ初のカーボンプレートシューズです。
- ロッカー形状のプレートにより蹴らずに走りやすい
- サイズ感は標準的
- クッション性、安定性、快適性が高い
- 踵接地で走りやすい
- 高価(定価27,500円)
プレートが踵部からロッカーしていて踵から重心移動するだけでも推進力を得やすいのが特徴です。ソール素材はクッション性と安定性が高く、沈み込まないのに衝撃はしっかりと吸収してくれる感覚で脚に優しいです。
そのため、スピードよりも脚持ちを求めるランナーにオススメです。
ディヴィエイトニトロ(プーマ)
スパイクのイメージが強いプーマですが、近年では長距離用シューズにも力を入れています。
- プレートが二股に分かれていて扱いやすい
- サイズ感は横幅が狭め
- 走り方は選ばない
- 助力は控えめだが自然な接地感
前足部が二股に別れた「PWRPLATE」により、縦方向の剛性と横方向の扱いやすさが両立された設計となっています。また、競合モデルに比べてプレートがフラットなため、強制的な助力は控えめな分、癖が少なく扱いやすいのが特徴です。ミッドソールは2層構造で反発性と安定性のバランスを取った設計となっています。
そのため、厚底感が苦手なランナー、厚底でも扱いやすさを重視したいランナーにオススメです。
まとめ
- 足幅が狭めで反発性重視なら「ズームフライ」
- 足型が標準で性能のバランス重視なら「マジックスピード」
- 足型が標準で安定性重視なら「アディゼロ ボストン」
- 足型が標準でクッション性重視なら「カーボンX」
- 足型が狭めで扱いやすさ重視なら「ディヴィエイトニトロ」
どのシューズもサブ4のみならずサブ3.5も狙えるシューズだと思います。自分に合ったシューズを選んでタイム更新を目指して頑張っていきましょう!
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