<レビュー>今季も最高傑作な「マジックスピード3」扱いやすくなった!?

ランニング

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前作の時点で完璧と思えるシューズでしたが、今作も気になり実際に履いてみましたので感想をまとめました。

「マジックスピード3」の特徴

ターゲットはサブ4〜3

マジックスピードシリーズはフルマラソンサブ4~3がターゲットとされており、スピードモデルの位置づけです。

実際に履いた感覚では、前作よりも更にサブ4周辺のペースで使いやすくなったと感じました。

スペックと前作との違い

  • カーボンプレート搭載(前作同様)
  • ソールの厚みは36mm(踵部, 2より5mm増加
  • ドロップは7mm(前作同様)
  • ミッドソールが全面「FFブラスト+」(2はFFと併用)*FF:フライトフォーム
  • 重量は220g(27.0cm, 前作は240g)
  • ソールの中央部を肉抜き
  • アッパーは「モーションラップ」(前作はエンジニアードメッシュ)

総じて、スペックとしては前作(マジックスピード2)よりも約20g軽量化されソールが高弾性となりました。

サイズ感・履き心地

サイズは僅かに短い

サイズは前作と同等~僅かに短いと感じました。筆者はいつも26.5と26.0cmで迷うのですが、マジックスピード3は26.5cmの方がフィットしました。そのため、2サイズで迷う場合はワンサイズアップでも問題無いと考えます。

また、前作と同じくアシックスにしては横幅はややタイトでレーシングなフィット感でした。それでもナイキに比べると幅広です。

軽量感抜群のアッパー

アッパーにはハイエンドモデルの「メタスピード」「S4」と同じ「モーションラップアッパー」が採用されており、薄手で非伸縮性のため軽量感、追従性が良好です。また、水を吸いにくく汗や雨によりシューズが重くなり難い点もありがたいです。

但し、前作の「エンジニアードメッシュ」の方が包み込むようなマイルドなフィット感のため、ゆとりのあるフィット感が好みの場合は前作の方が相性が良いかもしれません。

前作同様に踵のフィット感が良好

前作と同様に踵部にヒールカップが搭載されていてホールド感が良好です。

走行感

前作同様に完璧と言えるバランス

前作と同じく市民ランナー用「メタスピード」と言えるくらいに反発性、クッション性、アシスト感全てのバランスが良好でした。

ナイキのズームフライ、アディダスのボストンなどの競合モデルと比べて、走り方を選ばず押しても転がしてもスピードを出しやすく癖が少ないと感じました。ヒールフット、ミッドフット、フォアフットのいずれの接地方法でも走りやすかったため、筆者個人的には完璧といえるシューズです。

バランスが良く癖が少ないためオールラウンドな性能を求めるランナーや初めてのレーシングシューズオススメです。

前作よりも扱いやすくなった

履いた一番の印象として、前作よりもシューズが屈曲しやすく自然な感覚で走りやすくなったと感じました。ソール素材が「FFブラスト+」になったことに加え、ソール中央部の肉抜きによりソールが柔らかくなったためかと考えます。

接地感も適度に柔らかくなり、前作より遅いペース(キロ6分付近)でも扱いやすくなったと感じました。一方で重量が20g程度軽くなったため速いペースでも走りやすかったです。

僅かにストライド走法寄り?

ソールの弾性、屈曲性が上がったためか、前作より僅かにソール由来のバウンド感が強い分、ロッカーによる重心移動のアシスト感が若干弱くなったと感じました。

そのため、どちらかと言えばストライド走法寄りのランナーとの相性が良くなったと考えます。一方で、典型的なピッチ走法のランナーは前作の方が助力を感じられると考えます。

安定性も両立

前作は内側にやや不安定と感じていましたが、今作は特に不安定さは感じなかったす。アッパーの補強は見当たりませんが、アウトソールの中足部内側にもラバーが配置されたことで安定性が向上したのではないかと考えます。

マジックスピード3

前作(マジックスピード2)

サブ4.5〜サブ3にオススメ

前作同様に、蹴っても転がしてもペースを上げやすく、ペースによらず助力を得やすかったです。
キロ4分台ペースでは足を置くだけでペースを維持しやすかったです。重量が軽くなったためか前作よりも速く走れた気がしました。

キロ5分~5分半付近のペースでは反発の強さ・リズムが丁度良くガイドソールによる転がりが最もスムーズに感じられました。

シューズが曲がりやすくなったためかキロ6分台でも扱いやすかったです。このペース帯だと「GT-2000」やゲルシリーズなどのサポートモデルの方が足に優しいと考えますが、タイムを狙うランナーなら履いてみて損がないシューズかと思います。

総じて、サブ4.5~3(キロ6分~4分付近)ペースでの使用にオススメです。

キロ3分台でも走れる十分な性能ですが、シリアスランナーのレース用なら更に軽量・高反発な「メタスピード」シリーズの出番になると思います。

まとめ

  • 性能のバランスが良い万能シューズ
  • サブ4.5~3狙いにオススメ
  • 扱いやすく癖が少ないため初めてのレースシューズにもオススメ
  • 前作よりも僅かにストライド走法寄りになった
  • 軽量化とホールド感を両立

サブ4とその更に上を目指すランナーの本命レースから練習用まで強くオススメしたいシューズです。マラソンシーズンに向けて頑張っていきましょう!

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